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先月、上野の科学博物館に行ったとき「零戦」を見つけました!!

01 展示0戦

十二試艦上戦闘機として三菱が開発し皇紀2600年、海軍が制式戦闘機として採用した零式艦上戦闘機一一型機いわゆる「零戦」




02 21改複座説明

これは二一型改(改良型)   海底より引き上げられた数機の機体より復元したとある




03 2座席

通常は単座(一人乗り)だがこれは偵察員を乗せるために複座(二人乗り)に改造してある



速度、上昇力、旋回性能、航続力、離着陸性能、兵装艤装その各々の性能が他の性能を減衰させるという中で、そのすべてが当時の世界的水準をはるかに超えた戦闘機「零戦」



04プロペラ

開発当初は2翼のプロペラだったが原因不明の異常振動が発生したため3翼にしたらおさまったという・・・




興味ある方は

  







05星形エンジン

「栄」21型空冷星型エンジン(中島製)950馬力




06エンジン

三菱は当初、自社の「瑞星」875馬力で開発していたが海軍の強い意向で中島製「栄」エンジンを採用
これはトヨタが日産のエンジンを積むようなもの







04 折りたたみ足

引き込み式主脚

引き込み式にすれば空気抵抗は減るが引き込み装置の重量が増える!







07増槽タンク

航続距離を伸ばすための増槽燃料タンク

外付けで戦闘態勢になったり、使い切ったら切り離す







08フラップ

主翼 補助翼・フラップ

狭い航空母艦内での揚げ降ろしに支障ないように翼幅は12mと限定された









09後方

機体は当時実用段階になったばかりの超々ジュラルミン(住友金属製)を使用

表面に打つ鋲は沈頭鋲で空気抵抗を減らしてある






10垂直尾翼

垂直尾翼には所属部隊と機体番号

方向舵が大きい? 修正タブがない?







11尾翼

尾翼

運動性能を上げるために大きな昇降舵 小さいのが修正タブ

操縦系統のワイヤーは剛性を低下させることでよりスムーズな操縦と疲れない操縦が可能になった
 







12後輪

尾輪は小さい








13着艦フック

着艦フック

母艦の甲板に着陸するときはこれを下げて制動用ワイヤーにひっかけて止まる
これが艦上戦闘機の証しだ!










14機銃 20m

20mm機銃の装着される穴

機銃は外されているが主翼内に装備された機銃の銃口がこの穴から出るようになっている

当たれば絶大な威力を発揮したが射速が遅い・弾丸数が少ない・重いなど装備必要性は最後まで意見が分かれた










15機銃7.7m

7.7mm機銃が装着される凹み部分

エンジン外径上部の2か所の凹み部分に7.7mm機銃の銃口が収まる

プロペラの回転とシンクロし発射され20mm機銃より威力は低いが射速が早く命中精度は高かった



戦争の緒戦では圧倒的な成果を上げ最後まで恐れられた零戦であったが

致命的な欠点が2つあった!!

その1 操縦者席と燃料タンクへの防弾が全く考慮されなかった

  攻撃は最大の防御という名のもとに防御性能は無視され敵弾が当たればあっけなくパイロットは命を落とした

その2 後続機の開発が遅れに遅れた

  あまりにも成果が絶大であったため細かな改良をしながら使い続け、他国の進歩に遅れを取ってしまった

 それ以外にも無線電話やレーダー等の周辺電装品は米国のほうが圧倒的に優れていた



日本人の科学技術開発力の優秀さを誇る代表として国立科学博物館に展示されてはいるが、同時に優秀な若者たちの尊い命を奪ってしまった人命無視の象徴でもあることを心に刻む必要がある




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2012.05.20 / Top↑
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